しつけは犬をコントロールするための大切な方法。
でも、そのやり方には色々あっていいと思う。どのやり方が正しいとか、どのやり方が間違っているとかはあまり問題ではない。本当に大事なのは“あり方”、愛犬とどんな関係を築きたいのか?
例えばそれは自転車の乗り方を学ぶようなもので、自転車に乗って何処に行きたいのかって言うのと同じ。「競技会に出たい」というような目標が決まっている人というのは当然しつけの上達が早い。トレーニングを通して犬とのコミュニケーションを楽しみながらどんどんしつけにハマっていくから。
一方で、現在飼われているほとんどの家庭犬は家族の癒しとして暮らしているだけなので、ただそこに居てくれるだけでほっとさせてくれたりする存在。しつけに関しては 他人にさえ迷惑をかけなけばそれいいという程度。
この場合、しつけに割く時間や労力は単に苦労でしかなくなくなるケースが多い。だから、まずはどんな関係性を築きたいかを明確にしておくことが重要になってくる。
家庭に向いている犬というのは、飼い主の指示を何でもきく犬ではない。どちらかと言うとのんびりとした落ち着いた感じの性格の犬です。たまにテレビで観るような芸達者なスーパードッグでは決してありません。
そして、飼い主が一番初めに考えないといけないのは、家族である犬との関係性。 まずは、人間が犬という生き物をちゃんと理解した上で、彼らにとっての最良のパートナーとなってあげることが、何よりもの幸せに繋がる近道だと思う。